先日アンドリュー先生と日本人の「おもてなし」について話していたのですが、その時に頻繁にでてきた単語”assume”を今日は紹介したいと思います。
assumeという動詞があります。
発音は「アシューム」という感じです。
意味は「察する」です。
日本人は、assumeをたくさんする。
また、周りにassumeすることを期待する。
例えば、誰かのうちに招かれるとき、何も言わなくてもお茶が出てきます。もてなす側は「今日は外が寒いから、温かいお茶がほしいだろう」と
assumeして温かいお茶を出します。(それにお客様にお茶を出すのはマナーですし)
assumeした事が正しければ「お・も・て・な・し・成功♡」となりますが、assumeした事が外れていれば相手に気を使わせます。(例:本当はお茶は飲みたくないんだけど、出してもらったから飲まなくちゃ…とか)
同じ文化を共有する日本人同士だとassumeで当たりをつけることは、だいたいできるのですが、文化が違うと非常に難しくなります。
英語圏の人は「assumeしない方がいい、本人に聞いた方がいい」とよく言います。個人主義の文化なので、assumeすると外れて『バカを見る』ことが多いからです。
上記の「お茶を出す」ケースですが、
せっかくassumeしてお茶を出したのに
「私は水しか飲まないの」と(カナダ人やアメリカ人から)言われたります。
ですからassumeせずに
Would you like some tea?(あなたはお茶が欲しいですか?)と聞いて”Yes”のときのみお茶を入れた方がいいです。お茶っ葉が無駄になりません(笑)。
また”No. I’m OK”(いらない、大丈夫)と言われた場合は、
本当に「いらない」のでお茶を出す必要はありません。
『遠慮していっているのかもしれない。だから出してあげよう』とassumeしてお茶を出すと、困惑されます。
異文化間では、色々とassumeして気をもむよりも、本人にサクッと質問して気持ちを聞いてあげることが大切です。また自分の気持ちも遠慮せず伝えましょう。